シーズン 66 第 4 節レビュー

J. League 順位表 シーズン 66 第 4 節終了後

5 月 30 日、シーズン 66 第 4 節の試合が行われた。J. League 4 試合の結果は以下の通り。

En Avant Pingouins 0 – 2 Adeptus Custodes
Nippon Canalla 2 – 2 Shiawase wa kumo no ue ni
Las Hermosas 1 – 6 Catalunya F. C.
Akihabara Tigers 0 – 0 pirxy

退場者を出しても止まらない Custodes

En Avant Pingouins (teamid=941076) は、この試合、王者 Adeptus Custodes (teamid=940781) を徹底的な守備戦術、5-5-0 のプレスで迎えた。中盤 5 人を全員守備的にしており、ポゼッションよりもディフェンスレートを重視している。Pingouins前節Catalunya F. C. (teamid=940405) との試合でもこの戦術を使用しており、格上の相手に対してこれを多用する傾向がある。

アウェイの Custodes は、オーソドックスに 3-5-2。ただし両サイドを中央寄りに、またセントラルディフェンダーを攻撃的に、フォワードの 1 人を守備的にと、いつもよりややポゼッション重視だった。Hattrick マスターズを控え、士気を保たなくてはならない Custodes は、万一ホームチームが MOTS で中盤を取りに来てもポゼッションを確保できるよう安全策を採ったのではないか。

En Avant Pingouins 0 - 2 Adeptus Custodes

前半は Pingouins の狙い通りスコアレス。しかし 55 分に Custodes が中央から得点し、62 分にセットプレーから追加点を上げると、攻撃手段のないホームチームは、アウェイ側が退場者を出して人数で優位にったったにも関わらず追いつくことができなかった。

Custodes のディフェンダーが 1 人退場した時点で彼らのディフェンスレートは大きく低下していたので、ここで Pingouins が攻撃的に行っていれば、ホーム側にも得点の可能性はあっただろう。ただオーダー枠が限られる中で相手選手が退場した場合まで指示するのは難しかっただろうし、人数で上回ってもポゼッションでは負けていたので、失点のリスクの方が大きかっただろう。

Pingouins にとって圧倒的格上相手のこの試合で 0 – 2 のスコアは許容範囲だろう。

ようやく勝ち点 1 を獲得した Canalla

3 連敗スタートと失意のシーズンとなっている Nippon Canalla (teamid=940114)。リーグ 4 試合目にしてようやく勝ち点 1 を獲得した。逆に Shiawase wa kumo no ue ni (teamid=32078) にとってはここで勝ち点を落とすのは想定外だったのではないか。

ホームの Canalla は 3-5-2 のシステムでスタートし、アウェイ Shiawase は 4-5-1。Canalla が中央からの攻撃をメインにした一方、 Shiawase の両サイドの攻撃力は相手のディフェンスを上回っていた。

Nippon Canalla 2 - 2 Shiawase wa kumo no ue ni

HatStats では 429 : 478 とアウェイ側が大幅に優位にあり、引き分けという結果は少々意外だ。

前半は 0 – 1 で折り返すも後半開始直後にホームチームが追いつき、70 分に再びアウェイがリードする。すると即座に Canalla はディフェンダーを 1 人下げてフォワードを投入して 2-5-3 にシフトした。結果的にこの交代が当たり、直後の 72 分に、強化した中央からの得点で同点に追いついている。

統計からすればこの引き分けは Shiawase にとって不運だった。しかし勝ち点 3 を狙うのであれば、終盤、より攻撃的に何らかのカードを切るべきだった。Shiawase第 2 節でも En Avant Pingouins に追いつかれて引き分けており、勝ち切ることができていない。

一方ホーム Canalla は、戦力的に劣る中、システム変更で勝ち点 1 を獲得することができた。しかし 4 試合で勝ち点 1 では残留は難しい。ここから態勢を立て直せるかどうかが重要だ。

ホームで攻撃的に行った Hermosas、Catalunya に大量失点

2 試合続けてアウェイで守備的な 4-5-1 でプレーした Las Hermosas (teamid=939318)、ホームのこの試合では 2-5-3 と攻撃的な布陣を採用した。Hermosas はホームとアウェイで戦い方をはっきり分けているが、彼らの長所は攻撃力であり、守備的にプレーするアウェイではそれが生かされない。アウェイでは引き分けを狙い、その上でホームでどれだけ勝てるかが重要となる。

対するアウェイ Catalunya F. C. は 3-5-2。両サイドを中央寄りにして中盤を強化している。好調 Catalunya の鍵は日本代表を 3 人抱える中盤にある。ミッドフィールドに関して言えば、Custodes に匹敵する。

Hermosas のオフェンスは得点するのに十分であったが、それはディフェンスを犠牲にしており、相手の攻撃チャンスはほぼ防ぐことができない。そのためより多くのチャンスを得る必要があり、中盤を長所とする Catalunya に対しては分が悪かった。

Las Hermosas 1 - 6 Catalunya F. C.

Hermosas の中央攻撃は 49% の確率でゴールとなったのに対し、Catalunya の攻撃はすべてのセクターで 80% 前後のコンバージョン率があった。その上でポゼッションに勝ったアウェイチームが大量 6 ゴールを奪い、ホームチームは 1 点しか返せなかった。

J. League 初参戦の Catalunya は、好調を維持し、首位 Adeptus Custodes と勝ち点差 2 ポイントの状態で次節に直接対決を迎える。

今シーズン初のスコアレスドロー

どちらもかつては J. League で覇権を握ったこともある Akihabara Tigers (teamid=939554) と pirxy (teamid=526977) の対戦。現時点の戦力では昇格したばかりの Akihabara より pirxy が上だ。

格上相手の試合では、カウンターで得点を狙うよりもプレスで失点を抑えるのが流行のようだ。必ずしもそれが成功している例が多いわけではないが、この試合では Akihabara がプレスで勝ち点 1 を拾っている。

ホーム Akihabara は 4-5-1 でフォワードはサイド寄り。Pingouins のように完全に攻撃を捨てたわけではなく、右サイドから得点を狙う。対するアウェイ pirxy はセントラルディフェンダーを置かない 2-5-3。慎重な myamlak (userid=3197808) 監督がリーグ戦で 2-5-3 を使うのは珍しい。Akihabara の攻撃が片側サイドに限定されると読んでの采配と思われる。

pirxy のアプローチは良かったが、ポゼッションで上回れなかったのが勝ち切れなかった原因か。レートからすれば勝つ確率の方が高かったはずだ。

Akihabara Tigers 0 - 0 pirxy

勝ち点 3 を狙うのであれば、100% 守備的ではなく、より攻撃的にする選択肢もあったはず。だが 50% 守備的では Akihabara の攻撃サイドに対して守りきれないと考えたのかも知れない。

プレスは両チームの攻撃チャンスを減らす効果がある戦術だが、この試合ではポゼッションが互角なのにチャンスが 6 : 2 と大きく偏った。この点で pirxy は不運だった。チャンスの多かったホームチームも、攻撃力不足で得点には至らず、 今季の J. League で初めての コアレスドローとなった。

シーズン 66 第 4 節レビュー」への1件のフィードバック

コメントを残す