Hattrick マスターズ、日本勢初戦で全滅

Hattrick マスターズ 78 第 1 回戦

始まったばかりの Hattrick マスターズ、今季の日本勢、Adeptus Custodes (teamid=940781) と Shiawase wa kumo no ue ni (teamid=32078) は、残念ながら良い結果を上げられなかった。

シードのない完全ランダムな組み合わせ

Adeptus Custodes は、Hattrick の世界におけるランキングは 36 位となっており、これは Hattrick マスターズに参加するクラブの中では 18 位となる。データサイト HT Score のスコアでもマスターズ参加クラブの中で 18 位と分析されている。決して優勝の有力候補というわけではないが、組み合わせ次第では上位を狙える戦力だ。HT Score の開発者であるアメリカのユーザー nickarana (userid=884407) 監督は、優勝の確率を 1.1% と見積もっている

1.1% という確率は低すぎるのではないか。実際、Custodes より低い順位ながらもっと優勝確率の高いクラブもある。ポイントとなるのは対戦の組み合わせである。Custodes が初戦の相手として引き当てたのは、よりによって参加クラブ中 19 位の Sucharki II (teamid=2019982)、カタールのカップ戦チャンピオンだった。戦力的には完全に互角であり、勝率は 50% : 50% と判断されている。

一方初参加の Shiawase wa kumo no ue ni は完全なチャレンジャーだ。グローバルランク 703 位 (参加クラブ中 127 位)、優勝確率 0.1% となっている。しかし初戦に限れば勝ち上がる確率は 52 % と、わずかに有利と見られた。

接戦の末破れた Custodes と Siawase

Custodes、HatStats で大幅に上回るも点の取り合いの末、終盤に逆転されて敗退

Sucharki II 4 – 3 Adeptus Custodes

HatStats では Adeptus Custodes がディフェンス、ミッドフィールドで上回り、オフェンスではほぼ互角となっている。トータルでは 54 の差が生じており、これで Sucharki が負けたのはサプライズと言える。nickarana は、HT Score に基づく計算から Custodes の勝率は 69% だったとみなしている

Sucharki II 対 Adeptus Custodes 詳細評価

ポゼッションはほぼ五分五分ではあったが Custodes がわずかに有利であったし、チャンスを得点につなげるコンバージョン率も高かった。

確かにチーム力を考えればどちらが勝ってもおかしくない試合ではあったが、この試合のレートだけを考えるなら番狂わせとは言わないまでも、明らかに Sucharki に運が向いていた。

リードした時点で 3-5-2 から 4-5-1 に移行するという手もあっただろうが、試合を通して 2 点以上リードすることはできず、1 点のリードで守備的にシフトするのはメリットよりもデメリットの方が大きかったかも知れない。

Adeptus Custodes のこの試合での HT Score は、全参加チームの第 1 回戦での評価のうち 10 番目に高かった。初戦敗退となったクラブの中では 3 番目である。

延長戦で敗れた Shiawase

La banda del CHC 2 – 1 Shiawase wa kumo no ue ni

Shiawase wa kumo no ue ni の対戦相手は、キューバのカップチャンピオン La banda del CHC (teamid=2012606) だった。

この試合の HatStats は 497 : 490 と、より僅差となっている。Shiawase がポゼッションで上回るのに対し、オフェンスとディフェンスではに対し、CHC が優位にある。

ただ、このレートは試合を通してのものであり、試合の局面局面ではまったく異なった展開になっていた。どちらも 3-5-2 のフォーメーションでスタートしたが、59 分に Shiawase が先制すると、CHC はすぐさま選手を交代して 2-5-3 にしている。84 分に追いついてもそのまま攻撃の手を緩めず、延長に入った直後の 93 分に逆転すると、すかさず 4-5-1 に変更した。リードした場合、リードされた場合の指示がしっかりとなされていた点が CHC に有利に働いた。

La banda del CHC 対 Shiawase wa kumo no ue ni ハイライト

もう 1 点指摘できるのは、スタミナである。Shiawase の方が選手の年齢が高くスタミナが低い。その上交代もなかったため、終盤になるにつれて押されてきている。これが同点弾、そして逆転ゴールに繋がった可能性も否定できない。CHC が逆転した後、そのまま攻撃的に延長を戦っていたら、もっとスコアは開いた可能性もある。

La banda del CHC 対 Shiawase wa kumo no ue ni 60 分のレート
60 分の両チームのレート
La banda del CHC 対 Shiawase wa kumo no ue ni 80 分のレート
80 分の両チームのレート

60 分と 80 分のレートを比較すると、Shiawase (赤) は、中央攻撃と左サイド攻撃を維持しただけで、20 分間の間にそれ以外のすべてのセクターで相手レートとの比較で分が悪くなっている。

より積極的な交代を切るか、早い時間帯で勝負をつけるような戦略を立てる必要があったかも知れない。

Hattrick マスターズの改善すべき点

Hattrick マスターズにはいくつもの改善すべき点がある。完全ランダムな組み合わせ、一発勝負のトーナメントなどは、偶然性を高め、本当に強いチームが勝ち上がれない。おそらくグループステージの導入、ホーム・アンド・アウェイ形式のトーナメント、何らかのランキングに基づくシード制などがあればより実力を反映したものになるだろう。

また国内二冠を達成したクラブがある場合はリーグ 2 位のクラブかカップ戦準優勝クラブが出場権を得るべきだ。ヨーロッパリーグのようなマスターズに準じる大会がない以上、出場枠も各国 4 クラブ程度に拡大することが望ましい。

しかしスケジュール的に試合数を増やすことは困難であろうし、マスターズに関わるユーザーは 1 シーズンにわずか 200 人を超える程度であり、全ユーザーの 0.1% に過ぎない。Hattrick としてはマスターズ改善の優先順位は低いだろう。残念ながら当面は大きな変化はないものと考えられる。

しかしこれまでに修正された点もある。かつては一発勝負なのにホームアドバンテージが存在し、ホームかアウェイかによって大きな不公平が生じていた。現在はマスターズの試合は中立地での開催となっている。また今では前年のチャンピオンも自動的に出場権を得るようになり、国内で苦戦しても (レベrの高いリーグで、マスターズと国内の大会を同時に戦うのは簡単ではない)、タイトル防衛の可能性が生まれた。

今後のマスターズの改善と日本勢の活躍に期待したい。

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